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2016•1•13出発 〜 2017•4•13帰国 《37カ国》  旅のルート

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2016-09-11

靴好きにはたまらないノーザンプトン!靴の聖地へ

ロンドンから鉄道で1時間。
靴の聖地と言われるノーザンプトンへ行ってみることにしました。
かつて最盛期には200もの靴の工場があったというノーザンプトン。現在は大量生産のあおりでどんどん工場は閉鎖されてきましたが、それでも正統派英国靴を作り続けてきたメーカーがわずかながらに残っているのです。


ノーザンプトンには、チャーチやトリッカーズ、クロケット&ジョーンズ、ジョンロブ、チーニー、エドワードグリーンなどなど…イギリスを代表するレザーシューズが生まれた町なのです。どこも世界へ羽ばたいている老舗中の老舗ブランドばかり。


ロンドンのEuston(ユーストン)駅から、ロンドン ミッドランド鉄道に乗ってNorthampton(ノーザンプトン)駅を目指します。
ミッドランド鉄道は当日購入すると、片道27.5ポンドするのですが、WEBで事前購入するだけで、なんと7.5ポンドまで安くなるんです!!
これはWEBで購入しなければ。


早速HPで指定日時と時間を選択し、クレジットカード決済に進もうとしても、なぜかカードエラー。

2人が持っているカード数種類試すもどれもダメ…。


どうやら、このHPでは日本で発行されたカードは日本からでないと購入できないシステムになっている様子…


日本にいるMitsuさんの実家に、予約したい日時や時間、クレジットカード番号などを伝えて、購入をお願いしたら、購入できました!!英語のサイトで分かりづらいにも関わらず、その節は大変お手数お掛けしました。。


待ちに待った当日。
ユーストン駅にあるチケット引換えする機械、もしくは窓口でチケット発券してもらい、1時間の鉄道の旅です。
ロンドンからちょっと郊外にはずれただけなのに、どんどん田舎町の風景に。
レンガ造りの家や教会など、その雰囲気を楽しんでいたら、あっという間にノーザンプトンに到着しました。
靴で栄えた町ノーザンプトンは、観光客はこそあまりいませんが、中心部には立派な建物が建ち並んでいます。



今回の目的は、工場の様子が見たいのと、工場と併設するファクトリーショップ!お店に出すことができないB級品、いわゆるちょっとした傷モノや、型落ちモデルなんかを格安で購入できるんです。


各ブランドの工場は徒歩で周るにはちょっと遠いので、レンタカーやタクシーで周られる方が多いようです。


が、私たちはタクシー代は節約しようと、気合いで徒歩で周ることにしました。(この日、ノーザンプトン内を歩いた距離およそ10km!!)


1873年創業のチャーチ!
ここの革靴は、最高級の革と職人さんによる250もの工程を経て作られている英国靴の代名詞。1足の靴が出来上がるまで、なんと8週間もかけて作られるんですって。
もともとは軍用の靴を作ったのが始まりで、次第に各国への輸出を広め、世界中で愛されるブランドとまで成長。

そしてプラダグループがチャーチを買収したことによって増えた、伝統的な製法に加えてモダンなモデルが評価されるようになってきました。

そのタイミングでレディースのモデルも増えたので、男性のみならずファッションに敏感な女性も注目するブランドとなりました。


工場の外には、革の残丹が!!
よだれもの…。も、も、もらいたい…。
工場に隣接するファクトリーショップへ!

わわわわわー!
サイズごとに並べられていて、メンズもレディースも充実。
Mitsuさんも、私も食い入るように自分のサイズを物色。


Mitsuさん、お目当のモデル、そして自分サイズのものがあまりなく落胆。。
メンズは競争率が高いからか、あってもそんなに安くなっていないみたい…
と言っても日本だと10万前後するモデルが半額ぐらいので充分に安いんですけどね!どうやらメンズよりもレディースの方が穴場のようで、破格。私の目が光りました。


そして。
運命の出会い。

私は、この2足を購入しました。
左はチャーチの定番のウィングチップモデルBURWOOD。
日本で買うと75600円がなんと136ポンド!(約18.360円)。ソール裏にちょっと傷があっただけで、こんなにも安くなっていたのです。


そして右のサンダルは日本未発売のKELLIE。
もともとの上代をみると、これも日本だと62000円ぐらいのが、149ポンド(約20.115円)!


さらに、レジにて免税手続きの書類を申請したら発行してくれたので、これを空港で関税手続きすれば、ここから更に20%の免税ができちゃうんです!!ちょっとした傷やサンプル品が日本の正規値段より70%オフで購入できちゃうなんて興奮ものです。


とは言っても旅資金の中からの大出費。購入するのも気が引けましたが、Mitsuさんから「買ってもいいよ」のお許しが出たときは感謝でした。ありがとう。


お次は、Mitsuさんが一番楽しみにしていたトリッカーズへ!


1829年創業のトリッカーズは、英国王室御用達のロイヤルワラントブランドでもあります。


トリッカーズはもともとハンティングなどに使われてきたヘビーデューティ仕様のブーツが始まり。現在は創業者のお孫さんが継承されています。


そのモデルは傑作とも言えるカントリーブーツは、まさにトリッカーズの顔となりました。
※参考画像:Tricke'sのHPより

Mitsuさんはカントリーブーツを狙っていたわけではなく、脇役のモデルを狙い定めていました。


あれがあったら、絶対欲しい!
そんな勢いで。
ノーザンプトン向かう時のMitsuさん。期待を胸に。わくわく、どきどき。


トリッカーズは、ファクトリーショップに行くと、工場の一部が見る事ができると聞いて、なおさら楽しみにしていた場所。


いざ現場へ!!
あれ?あれれれれ?!
電気が付いていないぞ?
あれ?ドアに鍵が閉まってる。
ちゃんと営業している曜日と時間を確認して行ったのに、なんでー!?


ファクトリーショップの前をウロウロしていると、隣りの建物から出てきたおばさんが

「今日は閉まってるわよ!来週まで休みだから!また来なさい!」

みたいなことを教えてくれました。



なんでよりによって休みなのよー…
来週はもうロンドンいないのに。。。

がーん。


気を取り直して、お次はクロケット&ジョーンズへ行ってみることに!
こちらも1879年創業の老舗。ジョーンズ家によって守られていて、世界で最も多い木型の種類を有するメーカーなんですって!工場もとっても大きいし、重厚感ある建物がこれまたカッコいいな〜。
かつて伝統的でハンドメイドのピースポーク(オーダーメイド)の靴店ばかりだった中で、高級既成靴ブランドとして実績を出したのもこのクロケット&ジョーンズだと言われています。

窓から大きな工場の中を覗くと
そこには、ずらーっと並んだ生産中のクロケットたちが!


ここで作られて世界中に羽ばたいて行っているのか〜。


そしてファクトリーショップへ。
この日は午後の部13時からオープンだったので、10分前に着いた私たちは、他の並んでいるおじさんと雑談。


おじさん「どっから来たんだー?」

私たち「日本です。どちらからですか?」

おじさん「ロンドンから車で来たよー。ロンドンで買うより手頃に買えるからね〜。クロケット&ジョーンズは日本でも人気なのか?」

私たち「人気ですけど、日本で買うと高いんですー」

おじさん「そうだよなー。じゃあ、今日はチャーチやトリッカーズ、ジョンロブも回るの?」

私たち「もちろんです!」

おじさん「楽しんでねー」

私「ありがとうございます!おじさんこそ!」


そんな会話をしながらOPENを待っていると、別の通りがかりのおじさんが「今日は休みだよ!ドアに休みの知らせ貼ってあるよ!」と教えてもらって見てみると…


「ホリディにつき、2週間お休みします」と…


がーーーん。


そうだった…イギリスなどのヨーロッパでは、8月にホリディで長期休暇を取る企業が多いんだった…すっかりこの事忘れてました。


だから、トリッカーズも休みだったのか。。


私たちは、最悪な事にホリディどんかぶりの日に来てしまったのでした。。


せっかくノーザンプトンまで来たのにー!!むしろチャーチが開いていたことが奇跡。


しかし、またと来れないかもしれないノーザンプトン。ここまで来て諦めがつかない私たちは、最後の望みをかけて、そこから徒歩圏内であったジョンロブへ行ってみる事にしてみました。


エルメスの傘下になってからは、エルメスの靴も作っているジョンロブ。1849年創業です。
世界最高峰のビスポーク(オーダーメイド)メーカーに位置づけされており、「キング・オブ・シューズ」として評価されています。



閉まってるだろうなぁ〜、開いてたら奇跡だよなぁ〜。



やっぱり閉まってました…。


とほほ…



私は靴2足をゲットし、気分はルンルン。Mitsuさんは、何も出会うことなく撃沈。

私ばかりごめんよ…と何度も思いました。


ジョンロブからの帰り道。


ドネーションショップを発見したので入ってみることに。
アメリカでいうスリフトみたいな感じで、全部が寄付で集まってきたものだから、安いんです!


この辺りのドネーションショップは、もしかしたら近所の人が、高級靴が安く手に入るから、不要になってドネーションショップに紛れているかも!と期待。


そんな美味しい話は簡単にあるわけもなく。見つかりませんでした。


しかし2ポンド(約270円)で売り出されていた、大きな布をMitsuさん発掘。
この子を連れて帰りましたー!
いつ、どこで作られたものかは分かりませんが、隅っこに刺繍されたリネン100%の大判の布。お揃いの刺繍でコースターみたいな小さいサイズも4枚付いてました!しかも新品。
どこに行っても布好きは止まりません。


ノーザンプトンの旅、ここで終わりかと思いきや。


後半も、ノーザンプトンで面白スポットに出会いました!

その続きはまた次回。



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工場及びファクトリーショップの住所です。

チャーチ(Church's)
St james road, Northampton, NN5 5JB
営業時間:月~金 9:30~16:30 土9:30〜14:00


トリッカーズ(Tricker's)
56-60, St. Michael’s Road, Northampton, NN1 3JX 
営業時間:月~金 8:00〜16:00


クロケット&ジョーンズ(Crockett & Jones)
Perry Street, Northampton, NN1 4HN
営業時間:金14:00-17:30 土曜9:30-12:30

エドワードグリーン(Edward Green)
Cliftonville Road, Northampton, NN1 5BU
営業時間:月~木 9:00~16:30 金:9:00~16:00
事前予約が必要

ジョンロブ(John Lobb)
Oliver Street, Northampton, NN2 7JL
営業時間:月曜~金 9:00~17:00 土9:00~12:00


チーニー(Joseph Cheaney & Sons)
Rushton road, Desborough, Northants NN14 2RR
営業時間:月~金:10:00~17:00 土10:00~16:00

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Yoko.





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2 件のコメント :

匿名 さんのコメント...

はじめまして。突然の訪問申し訳ございません。
クロケット&ジョーンズのファクトリーショップのサマーバケーションの期間がもしお分かりになりましたら教えて頂きたく考えております。(ジョンロブは写真を載せて頂いておりましたので把握できました)
実は、2017年のお盆に靴購入の為にノーサンプトンに行きたいと考えているのですが、ファクトリーショップが開いているか非常に不安です。具体的には2週目の金曜日(11日)に伺う予定です。
もしご記憶にあればで結構ですので、ご教授頂ければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。

朝陽と夕陽〜夫婦で世界一周〜 さんのコメント...

こんにちは!コメントありがとうございます。そして返答が遅くなりまして申し訳ありません。どのファクトリーショップも同じタイミングでサマーバケーションに入られていましたので、ジョンロブと同時期のお休みでした。もし行かれる日程が事前にお分かりであれば、各メーカーのオフィス宛てにメール等でお問い合わせしてみるのも良いかもしれません。イギリス旅行が有意義なものになるといいですね!楽しんで来てください!陽子