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2016•1•13出発 〜 2017•4•13帰国 《37カ国》  旅のルート

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2016-03-18

初のヒッチハイク!エメラルドグリーンに輝くエスメラルダ湖へ

エメラルドグリーンに輝く湖。

ここから車で40分ぐらいの場所にあるらしいのです。

気になる…

行き方を調べると、港前にあるバスターミナルから、往復1人250アルゼンチンペソ(約2000円)で出ている模様。
2人だと4000円もかかっちゃうし、私たちにはちょっと高いな…

行くこと自体をどうしようか考えていたら、同じ部屋に泊まっている旅人から、こんなことを言われました。

「ここパタゴニアはとても人が良くて、それにヒッチハイクをしている人自体が多いから、ヒッチハイクして湖までも結構簡単に行けますよ!」

ヒッチハイクか…。
日本でもしたこと無いのに大丈夫かなぁ…。変な人に捕まらないかなぁ。

しかし広大なパタゴニアの色んなところへ行ってみたいし、色んなことを知りたい!そして地元の人たちと、もっともっと触れ合ってみたい!

そう思った私たちはヒッチハイクにチャレンジし、エスメラルダ湖に行くことにしました。

そうと決まったからには、ウシュアイアの町中にある文房具屋さんで画用紙とサインペンを購入。

早速、画用紙に「LAGO ESMERALDA」と描くmitsuさん。
そしていよいよ初めてのヒッチハイクです。

小学生の頃流行っていたTV、電波少年のヒッチハイク横断を思い出しました。

宿からエスメラルダ湖方面に向かう国道3号線沿いの方まで、歩いてヒッチハイクポイントに向かいます。

ここらへんでヒッチハイクしてみようか。

イメージしていたヒッチハイクのポーズをしてみました。
こんな感じでいいのかな…?

慣れずに、照れ混じりのヒッチハイク。


すると、車を運転している人を見てみると、確実に見てくれている!

ジェスチャーで、「頑張れー!」とか、「そっちには行かないんだよ〜ごめんね。」とか、「仕事中だからダメだ〜!」とか、「荷物がいっぱいで乗せれないわ〜」と言うような仕草をしている(多分)。もちろん完全無視している人もいるけど、7.8割ぐらいの人がなんらかのジェスチャーをしてくれてるのです。

手応えを感じ、ヒッチハイクし続けること20分。

1台の車がクラクションを鳴らし、停まってくれたのです!


止まってくれたーーー!!!


旦那さんと奥さん、そして車の後部座席にはチャイルドシートに乗る1歳ぐらいの女の子の3人が乗っている車でした。


座席にはお買い物後であろうスーパーの袋が、どどーん。

車の中から「エスメラルダ湖ね!OK!乗って乗って!」と。


私たちにとっての初めてヒッチハイクが成功し、感激!!


しかも、わざわざ座席にのったたくさんの荷物を片付けてくれ、「狭いけどここにのってね〜!」と。

車に乗り込んだ私たちは、スペイン語学校で習った自己紹介をフル活用です。

なんとか会話をしようと覚えた単語を並べ、私たちが伝えようとしていることを一生懸命に理解しようとしてくれる旦那さんと奥さん。

更には「エスメラルダ湖は軽いトレッキングコースになってるから水は持って行った方がいいよ!持ってる?」と気にかけてくれたり。

アルゼンチン人優しい〜。

エスメラルダ湖に行く途中、多くのヒッチハイカーを見かけます。

この地は南米の中でもとても治安が良いからゆえに、世界各国から集まる旅人たちがヒッチハイクをするのでしょう。

奥の公園入り口からだと公園入園料15アルゼンチンペソ(約120円)かかるらしいのですが、このトレッキングコース入り口からだとなぜかフリー。

エスメラルダ湖のトレッキングコース入り口で降ろしてもらった私たちは、ここから1時間半のトレッキングの始まりです。


森の茂みを進んでいきます。
ここパタゴニアの地で、PatagoniaのブルゾンにPatagoniaのディパックを背負うMitsuさん。

浅草を観光している外国人が「浅草」と漢字で書いてあるTシャツを着ているような感じなのかしら。

ウシュアイアの町を歩いても、結構Patagonia製品を着ている人を見かけるけど、元はと言えばアメリカのアウトドアブランドなのに他国の地域名をブランド名にしちゃうなんて、創設者のイヴォンは本当にパタゴニアの地に魅了されたんだろうなぁ。

そんな事を考えながら、Mitsuさんの後を歩くわたし。
木には道順の印が貼ってあるので、このマークを頼りに進みます。
強風で吹き倒されたのであろう大木。
まだ辛うじて根がはっていて生きている姿を見ると、生命力の強さを伺えます。

そして倒れた木々が、トレッキングコースを遮断。
よいしょ。
乗り越えます。
大自然だなぁ。
森の茂みを抜けると、
一気に開けた平地へ。
倒れた、たくさんの枯れ木たち
これは、ある動物によってかじられ倒れた木たちなのです。
 暫く歩き続けると、小さなエメラルドグリーンの湖が目に飛び込んできました。
ここがもしやエスメラルダ湖??

いやいや、まだ1時間半も歩いていないし、写真で見たエスメラルダ湖にしては小さすぎる気がします。もっと奥まで歩かなきゃ。

実はこの湖は、ここに生息しているビーバーが、枯れ木、砂、泥を運んで川を堰き止めてダムを作ってできたものなんですって!!
ビーバーが作ったなんて嘘でしょ?ってぐらいレベルが高い仕上がり。

さっき倒れた枯れ木たちも、ビーバーのダム作りのためにかじられものなんですって。

しかも上層部には、更にまた別のダムもあります。
ビーバーはこうやって川を堰き止めることで流れを止め、その湖の真ん中にビーバーの巣を作るのです。真ん中に作ることで、狼や熊からの天敵から守る為なんですって。また一年中冬眠をしないので、湖が凍ってしまうのを防ぐ為にもダムを作っているんですって。

ビーバー頭が良すぎてビックリです。

そんな立派なダムを作るビーバー。居ないかなぁと探してみるものの、夜行性らしく全く見かけません。

しかしビーバーが木をかじった痕跡はそこら中に見かけたので、ここにはたくさん生息してるのでしょう。

すごいなぁと感心する反面、こうやってかじり倒され、自然が破壊の問題取り上げられていることを知りました。けど、ビーバーは昔から本能のままにダムを作り続ける動物。何も悪くないし自然破壊というのはどうなのでしょうか。何だかむず痒い。


そんなビーバーのダムを抜けると、今度は苔がふかふかと生えている湿他帯の上に出てきました。
絨毯の上を歩いているかのような、不思議な歩き心地です。

そして傾斜を登っていきます。
川が現れてきました。
エスメラルダ湖から流れてきている川なのでしょう。

この道を頑張って歩けば、あのエスメラルダ湖が待っているはず!

そう期待感が増すに連れ、まだかな、まだかな…と、わくわくしてきます。

そして、ついに!!



わぁぁぁー!!
綺麗〜〜!!
やばい!


エスメラルダ湖を目の前に絶景が広がります。
スペイン語でエメラルドという意味のエスメラルダ。その名の通り、エメラルドグリーンの乳化色の湖が幻想的です。
この色は、土に含まれた鉱物が水に溶け出してこのような色になっているのだそう。
これがまた、奥に見える荒々しい山々の中に浮かぶ優しい色合いの湖が、さらに美しく際立たせているかのように見えました。

一通り見渡した後、湖のほとりにある岩に座り、朝から作ったお昼ご飯を食べることに。
この湖のそばにはテントを張れるエリアもあり、キャンプをしている人もいました。
こんなところでキャンプだなんて、相当気持ちが良いだろうなぁ。

夏の今でも、山には所々雪が積もり、山の上の方を見渡すと岩のようになっています。
日本での森林限界(高木が生育できなくなる限界高度のこと)が2500mぐらいですが、ここウシュアイアでの森林限界はわずか700mぐらい。それは南緯55度という地球の南端の地形である為、標高が高くなくてもとても高い山に登ったかのような錯覚が起きてしまいます。

1時間ほどお昼ご飯を食べながら景色を楽しんだ後は、また同じ道を辿って山を下ります。
帰り道を歩いていると、私たちの目の前を歩くカップルがいます。

途中の分岐点で、どっちだろう?と迷っていたカップル。

私たちは立ち止まっていたカップルを追い越す形になり、出口はこっちだよー!と教えてあげました。

この一言が、後から思いも寄らぬことになるなんて、思ってもいませんでした。
 
出口に到着した私たちは、またヒッチハイクをして宿まで戻ろうと、車が走る通りまで出ることに。
ヒッチハイクをしようとした瞬間、駐車場に停まっている車が「プッ!プーッ!」とクラクションを鳴らしています。

さっき、帰り道にいたカップルだー!

ヒッチハイクをしようとしていた私たちの姿を見て、自ら車に乗せて行くよ!と言ってくれたのです。
や、や、優しい〜。

私たちは有り難く、このカップルの車に乗せてもらい、宿があるセントロまで送ってもらうことに。
彼らは、ここウシュアイアから3000kmも離れたサンタフェから車の旅をしているという。彼はすでに8日間も運転しっぱなしなんですって!
彼らもウシュアイアの土地勘がないにも関わらず、わざわざカーナビに目的地を設定して、私たちを送り届けてくれたのです。
本当にみんな優しい。

私たちも必死にスペイン語で話しかけ、文法とかめちゃくちゃで下手なスペイン語を話してるのに「スペイン語話せるの〜?」と喜んでくれるのです。

英語が通じないことが多いからゆえに、スペイン語自体もいい勉強になるヒッチハイク。

往復ともヒッチハイクで行くことができた今日をキッカケに、私たちはあることを考えたのです。

なるべくヒッチハイクでパタゴニアを北上し、地元の人たちと触れ合う旅にしよう、と。



Yoko.




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